当初のタイトル「反力に依存しない走り」は、「反力をブレーキにしない走り」に修正しました。
これに伴って下記文章中の表現も幾つか修正しています。(2014-10-24)


自分は最近まで反力をしっかり使って走るのが効率的でエコだと思っていましたが、それが間違いだと気付きました。この予感は、身体操作の高速化を目指した頃に生まれ、外旋による腰落下(高速な体重移動による加速)だけでも楽に前に進めるのを感じた頃にハッキリ自覚したと思います。

但し、腰落下の加速を反力並みの加速レベルに上げる為には腰落下で十分な加速を得る為には、高速化に対応できる体の使い方(姿勢)も要求され、それは空中姿勢に連動していきます。自分は練習する中で最も辛いと感じたのは「空中姿勢」に係る動作で、現在もそれは継続中ですが、とにかくそれは日常的な動作とは異なるので何がどう辛いのかを判断するのも難しいです。

この題材は現在進行形なので結果は不明ですが、それなりに満足できる結果が得られるなら動画で比較してみようと思っています。
※実際では反力に依存する割合を調整するという事になります。
※身体操作の高速化とは、ピッチではなく1ピッチ内での動作速度を指します。

■関連情報
理屈:重心移動は左右が先
荷重と抜重常歩(なみあし)身体研究所)


[2014-07-12 追加]
今の走り方を撮りました。見た目でわかる大きな違いは軸足で、従来は足裏で地面を押す瞬間の滞り(跳ね上がりや体の上下動)がありましたが、今の動きは移動に伴って地面から足裏が剥がれるような動きに変化し、上下動もほぼありません。動作のアクセントはキックでの滞りが無くなっているので、より空中姿勢(シザーズ)のタイミングの方に近づいています。この走り方なら、身体の変形(伸張反射)と動作速度で走行速度を調整できるようになると思います。
■腕の振りについて: 自分は腕で上体の外旋を主導していますが、走行速度が遅いとそのタイミングに合わせる為に大振りになります。速度が上がった場合は、肩と肘の回転だけのコンパクトな動きになり前腕は胸の前に収まります。



↓#2 少し速く走ってる


↓#3 走行中の前後を撮影した


↓#4 動作解説を追加した



[2014-05-06 追加]
一定の段階まで達したと思うので、これまでの過程をピックアップしてみました。
ピックアップしたオリジナルは追加したツイートにあります。
まず、背中が使えてなかったのに気付きました。

胴体(脇と背中)を大きく動かすようにした。
腰落下前(股関節伸展前)の加速ピークを、腰落下後に変えた。(劇的な改善)
※腰を素早く落下させようとして、それを起こす動作の方にピーク(力み)があった

肩を軸に背中をねじると尻も連動して外旋、軸脚と股関節が伸びつつ前に飛び出す。
この時ハムは動員しないで、股関節の伸展速度に背中で支えた胴体を乗せて行く!

外旋で尻が圧縮する時、逆側の股関節から脚を振出す動き(シザーズ)が見えてきた。

シザーズで股関節から脚を振り出す時に膝から下をダラリと垂らせるようにもなってきた。(脱力)

「キック」ではなく「シザーズ」に注目する方が正解。
シザーズはキック(滑空)と空中姿勢を同時に生み出す動作なので、
こっちを追求した方が理屈としても動作としても合理的。

キックや着地にいつも以上の負荷が発生する事はない。
にも関わらずストライドは確実に伸びるし、軽く滑らかに走れる。

肘を引くタイミングとバネが生まれる瞬間が一致してなかった。

肘を意図して引くのは止めて、腹筋群と背中のねじれに追従して動くように変えた。
これが大正解でタイミングが無理なく揃った。

深部の駆動で走ってる時とそうでない時の違いが見えてきた。
最大の違いは体重の感じ方で、前者の場合はそれが消えるが後者ではそれを消そうとする。

体重が消える原因は末端の脱力にある。

脱力は接地瞬間の腰落下(外旋による)と、それによって内転筋に素早く仕事を渡すところで決まるように思う。対地速度は問題ではなく、動作の品質維持が重要。

内転筋と背中のバネがセットで使えるとシザーズのキレも良くなる

シザーズとキックは同じだった。分けて意識してたのは間違い。
キック段階がすでに空中姿勢という意味でもある。

腰落下はシザーズ動作を楽にするために使うとも言える。これで全て連動できると思う?

背中で走れるようになると、腰を前に落とす(スライド)感覚が生まれる。
これとシザーズが連動すればストライドも膝を前に出す速さも自然に増加する。

そして、下記5件のツイートで現在をまとめている。(古い順)

キックとシザーズを一体化した走りの基本原理の確認方法
1)リラックスで立ち膝を緩めて荷重を母子球7割に
2)へそを少し出し肩を後ろに落とす
3)荷重が腹に入り背中が軽く緊張する姿勢に
4)一方の脚で膝カックンし腰を前に落とす
5)反射的に逆側の踵が浮いたら膝抜きし股関節外旋
6)体の変形がバネを呼ぶ
一般で言われる「前傾姿勢」の理窟が「膝カックン」に該当する。膝カックンでの膝が深めに曲がる方が威力は増加するが、それを体重移動に結び付ける為には脱力と体のバネを使いこなす必要がある。とにかく胴体で全てをコントロールするという思考回路が必要と思う。


★ポイント
4)では内転筋と腹筋群(大腰筋含)で胴体を支え、腰を股関節の伸展に乗せていく。(キック)
5)では
軸側の背中(肩甲骨付近)を支点にして、逆側の腰を脱力して前に放り出す。(シザーズ)
股関節や内転筋を使おうとしてはダメです。胴体の動きが伝わって勝手に動くのが正解。
この伝達では遅延が起きますが、それをタメとして上手に扱えば動きの無駄が減らせます。

追加終わり


■関連ツイート(古い順)

反力使って走るんだーって思ってた時の動画。

何かに気が付いているが、外旋の威力(高速な体重移動)が実感できてなかった頃。
反力で回転させるのではなく、体重移動で滑らか(低負荷)に回転させる。

身体操作の高速化を目指す事が、反力に対する意識の変化を呼んだと思う。



「押す」では遅いのに気付いた

空中姿勢を作る辛さの原因がわかった

空中姿勢を作る為の胴体の使い方が足りてないのが分かった。
これは偶然アップされたMEBさんの写真にインスパイヤされている。

腕が前に出すぎる問題があったが、その原因がわかった


「押すでは遅い」という理屈を他でも見つけた

「反力に依存しない」理屈を他でも見つけた

これが今日(この投稿を最初にした日)

↓追加分